物創りの現場見学
マルチスキルワークで創意工夫
マルチスキルワークとは一つの職種ではなく
複数の職種(職人、技術者)を一人でこなせる
人をリクエストブリッジでは推奨しています。
リクエストブリッジのスタジオでは、
併設するK DESIGN GROUPの木工所
kisimune iron studioの鉄工や他様々な
物創りを行う場所です。
その物創りの過程を皆さんあまり
見る機会が少ないかと思いますので
画像解説ですが、様々な物が創られる
様子をお伝えできればと思います。
モダンな洗面ボールができるまで
マルチスキルワークショップでおなじみの
簡単に作れる形に防水漆喰とタイルで
飾り付けるタイプ。
大きさを決めて底板は防水コンパネ、
側板は好みの厚み(縁の厚みになる)と幅(縁の高さになる)木材を選びカットする。
カットした板を四角く組み、底板を
しっかり多い目にビスで止める。
先に板を四角く組み、それに合わせて
底板を切ると、奇麗に合わさります。
市販の排水パイプセットを用意して
好みの位置(基本的には奥から10cm以内、左右の真ん中)にパイプのサイズに合わせた穴をあける。
少し専門道具とドリルがいるので、
DIYの際は、ホームセンター等で木材カットと穴加工を事前準備するのも
一つの方法です。
穴加工が終われば一度、排水パイプは外してラス網を張っていきます。
ラス網はブリキばさみや金物はさみで切れますが、
手を切ったりついたりとけがをする可能性があるので、
皮手袋等で扱うと安全です。
寸法はきっちり出なくても、足したりパッチワークの要領で貼っても
大丈夫です。
止め方はタッカーでなるべくたくさん打ちます。しわやふくらみが
なるべく無いように全体を包むように張りますが、底の裏には
付けないようにします。
次に止水モルタルを塗りつけていきます。
底の部分は排水穴に向かって勾配に
気を付けて、一度目は少し薄く塗り、
少し乾かして、二度目を塗ります。
二度目は少し厚めにつけて、飾りタイルを
乾かないうちに、軽くめり込ませる感じで
付けていきます。
タイルが整ったら、完全に乾かします。
(急激に乾かすとヒビが入ったり、タイルが
外れやすくなるので、慌てずじっくりと
日陰で放置します。)
乾ききったら、次は防水漆喰をタイルを
覆いつくすまで塗ります。
この時に、先の排水パイプの金具を止めて
底の勾配が、排水パイプ金物に向かうように
塗り均していき、全体的に、タイルが
薄っすら見えるまで塗り重ねていきます。
一通り塗って、指で触ったときに少し
柔らかいガムの硬さに乾いたタイミングで
濡らした刷毛やスポンジでタイルや模様の上についた、防水漆喰を剥がしていきます。
(刷毛やスポンジに水分が多いと周りの漆喰も取れるので、慎重に手早く漆喰が乾ききらないうちに行います。)
まだ少し模様やタイルに薄っすら残っていますが、完全に乾いてからでも
この程度はふき取れますので、大丈夫です。
完全に乾いたら、一度掃除をして
モルタル外壁用の防水塗料(スプレータイプでも
大丈夫)を2~3回、塗っては乾かしを行い
工房での製作は完了です。
その後、設置場所にて排水パイプを組み付けて
お掃除をして完成します。
以上が今回の洗面ボール制作の現場見学でした。
洗面ボールは、洗面台だけではなく、ガーデンパーツとして使われたり
工夫次第では無限大の仕様が出来ます。
リクエストブリッジのワークショップやそれ以外でも自分で作りたい方には、
場所と道具類、ノウハウを提供しますのでお気軽に、リクエストブリッジまで
メール等でお問い合わせ頂ければ、皆様の創意工夫をお手伝いいたします。